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編集後記
平山 惠造
pp.1205
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205829
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- 文献概要
◇症例報告というものの評価は人により様々である。従ってまた,その取扱いについての見解もまちまちである。雑誌の編集に当って,いっそのこと症例報告など止めたらという考えから,症例報告を止めたら神経心理や神経病理は成りたたなくなるといった意見まで,多岐に亘る。この問題は教官の研究業績の評価にも出てくる。一般的にいっては,基礎教室では症例報告を研究業績に加えないという考えに傾き,臨床教室では良いものがあるので一概にそうはいえないという。
何故このように意見が分れるのか,と永いこと疑問に思っていた。ある時,次のように頭を整理してみたら自分なりに納得できるように思えた。
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