書評
—日野原 重明・仁木 久恵 訳—平静の心 A13オスラー博士講演集
相澤 豊三
1,2
1立川共済病院
2慶応義塾大学
pp.580-581
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205334
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去る9月3日,日本オスラー協会(会長・日野原重明聖路加看護大学長)の発足にあたり「平静の心」と題する5122に及ぶ大冊が,医学書院から出版された。この書はSirWilliam Oslerの講演集Aequani—mitas (平静の心)から15篇を選び,さらにオスラーが1919年に英国オックスフォードの自宅で亡くなるまでに行なった講演のうち3篇を加え,併せて18篇にわたる講演の翻訳である。
訳者・日野源重明博士が臨床医として,立派に生き,医学を研究し,医学を教える立場に立って働く上で,強烈なインスピレーションと,今日の仕事に全力投球できる力を与えてくれたのは,この本に示されたオスラーの言葉であると述べていられるが,その難解な部分を英米文学に詳しい仁木久恵教授の力を借り,この作業の完成には10年の歳月が費されたという。
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