今月の主題 プライマリケア医が主役―膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療
膠原病の診断,治療開始とフォローの実際
多発性筋炎,皮膚筋炎
高田 和生
1
1東京医科歯科大学膠原病・リウマチ内科
pp.120-125
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103184
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ポイント
●初期診断的評価は,病歴・身体所見および検査にて筋病態の存在を確認,鑑別疾患の除外,筋・皮膚外病変合併の評価,悪性腫瘍合併の評価,の4つの過程よりなる.
●多発性筋炎を疑う症例や,特徴的な皮疹を伴わない症例に皮膚筋炎を疑う場合には,筋生検の施行が推奨される.
●合併する間質性肺炎の糖質コルチコイドへの反応性は低く,特に皮膚筋炎に合併頻度の高い急速進行性間質性肺炎は短期生命予後不良であり,初期治療開始時より強力な免疫抑制治療が必要である.
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