書評
—著 P.R.Wheater,H. G. Burkitt, V. G. Daniels 監訳 山田英智(東京大学教授) 訳 石川春律(東京大学助教授) 広沢一成(東京大学助教授)—機能を中心立とした 図説組組学〈日本版〉
山元 寅男
1
1九州大学
pp.794
発行日 1981年8月1日
Published Date 1981/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204803
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組織学は,生体をつくる組織や細胞の構造を中心とする学問として発達してきた。しかし,構造の解明が進んでくると,その構造のもつ機能を知りたくなるのは自然であろう。特に,近年,医学教育の流れの一つとして,integrationという言葉が用いられるようになつた。このような状況の中で,組織学の教科書,あるいは参考書として,この度,英国ノッチンガム大学病理学教室のWheaterらによる構造と機能とを組合せて組織学を学ばせようとの意図のもとに,本書が出版されたことはまことに時宜を得たものといえよう。
本書の特色は,単に,組織の構造を機能と結びつけて記述されたものではなく,標題にもあるように,図を中心とした解説が基本となつていることである。
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