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あとがき
大橋 博司
1
1京大
pp.1192
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204503
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神経心理学Neuropsychologieという術語も,やっとこのごろはわが国の神経学領域での市民権がえられたようである。この言葉をはじめて使用した学者は恐らくLashleyだろうとのことであるが(Benton氏からそう聞いた覚えがある),私がこの語をはじめて使いはじめた頃—1965年よりは前だったと記憶する—,たとえば精神医学会などでは余り評判は芳しくなかった。欧米でのこの方面の目覚しい発展もあってか,わが国でも神経心理学領域に関心をもつ人々が数を増しつつあることは喜ばしい限りである。
小さな集りながら神経心理学の懇話会がもてるようになり,昨年は金沢で"Disconnexion Syndreme"についてシンポジウムができ,本誌の先々号の特集にとり上げていただけた。
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