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編集後記
生田 房弘
pp.1151
発行日 1976年10月1日
Published Date 1976/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203964
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- 文献概要
本号では「Precerebellar Nucleiへの求心路—最近の知見と問題点—」と題する精力的な総説を,水野昇氏らより戴くことができた。どのような分野の神経学も,正しい解剖学的知見に立つてこそ,真の発展があることを教えられつつ,心から読者と共に感謝を申しあげたい。
それにしても,本稿を読みながら,わずかこれだけの核を結んでいる神経突起の関係を解明するために,先人達が大きな努力を重ねつつ手にした知見の多さに圧倒される。しかし,それと同時に,尚解らないことが如何に多いかも指摘されて,今更,愕然と神経の途方もない「巧みな複雑さ」に思い致すのは私だけなのだろうか。
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