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編集後記
生田 房弘
pp.674
発行日 1975年6月1日
Published Date 1975/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203729
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HIC LOCUS EST UBI MORS GAUDET VITAE SUCCURRERE
かつて私も学ぶ機会をえたモンテフィオーレ病院の病理解剖室の壁にはめこまれていた文字である。10余年前,おそるおそるその文字の表わす意味を伺った私に,師のジンマーマン先生は,"ここは死が生きることを教えてくれるところ"と確か言われたように記憶している。強い印象を私はうけた。
恥かしいことにどなたの訳か知らないが,Pathologyという語が「病理学」と邦訳されていることを私はいつも嬉しく思う。しかし,この「病理学」という語が,本来あるべき意味に今日正しく使われているかどうか,となると私は疑問に思う。
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