症候群・徴候・19
Millard-Gubler (ミヤール・ギュブレル)症候群
平山 恵造
1
1順大脳神経内科
pp.725
発行日 1974年7月1日
Published Date 1974/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203574
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いわゆる交代性片麻痺の一種で,一側上下肢の麻痺にそれと反対側の顔面神経麻痺の組合わせがすなわちMillard-Gubler症候群である。
1855年から1856年にかけてMi—llard (仏)とGubler (仏)がそれぞれ別個にこの症候群を観察し報告している。Millardは脳橋出血の2例と1例の頭蓋底腫瘍で,病変と反対側の上下肢麻痺と病変と同側の末梢性顔面神経麻痺を観察し,橋病変におけるこの症状の診断価値を評価した。これより僅かにおくれてGubler (Güblerは誤り)も同様な交代性麻痺が脳橋病変を示す症状として価値あるものであることを報告した。
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