症候群・徴候・7
Eaton-Lambert (イートン・ランバート)症候群
平山 恵造
1
1順大脳神経内科
pp.241
発行日 1974年2月1日
Published Date 1974/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203504
- 有料閲覧
- 文献概要
彼らにより胸廓内悪性腫瘍患者におよそ次の様な特徴をもつ症状が記載された。1)腰帯部および大腿の筋力低下と易疲労性,2)腱反射の減弱または消失,3) neostigmineが重症筋無力症のようには効かず,これに反しcurareは重症筋無力症同様に感受性がある。4)随意的に筋収縮を持続していると数秒で一時的に筋力の増加がみられる。5)筋電図で単発刺激または低頻度反復連続刺激を加えると重症筋無力症患者同様に振幅は漸減する(waning現象)が,高頻度反復連続刺激では逆に振幅の著明に増大する(waxing現象)のがみられる。
この様な特徴は重症筋無力症と半ば類似共通し,半ば反する面をもつているので彼らはこれを重症筋無症症候群myasthenic syndromeと称した。
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.