Japanese
English
今月の特集 腫瘍随伴症候群
免疫学的機序によるもの
ランバート・イートン症候群
Lambert-Eaton myasthenic syndrome
川本 未知
1
,
上村 創太
1
,
藤原 悟
1
1神戸市立医療センター中央市民病院脳神経内科
キーワード:
ランバート・イートン症候群
,
LEMS
,
筋無力症候群
,
抗P/Q型VGCC抗体
,
3,4-ジアミノピリジン
,
3,4 DAP
,
運動後増強
Keyword:
ランバート・イートン症候群
,
LEMS
,
筋無力症候群
,
抗P/Q型VGCC抗体
,
3,4-ジアミノピリジン
,
3,4 DAP
,
運動後増強
pp.1260-1265
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203454
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Point
●ランバート・イートン症候群(LEMS)は,非特異的な疲労感が主訴となることが多く,筋無力症であることを疑えるかどうかが診断のポイントである.
●近位筋力低下,腱反射の低下,口喝の三徴候を認めたときにはLEMSを強く疑い精査する.
●診断には神経伝導検査で安静時複合筋活動電位(CMAP)振幅低下と筋収縮直後の顕著なCMAP振幅増大(60%以上)が最も重要である.
●患者の約9割はP/Q型電位依存性カルシウム(Ca)イオンチャネルに対する自己抗体(P/Q型VGCC抗体)を有しており,悪性腫瘍,特に肺小細胞癌の合併率が高い.
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