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欧州諸国の人名と医学文献
飯塚 一
pp.486-487
発行日 1972年4月1日
Published Date 1972/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203105
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「虎は死して皮を残し,人は死して名を残す」といわれる程,人の名は古来,本人にとつても,また周囲の人にとつても大切なものに違いない。市,町,村名の代りに局番を宛名に書かせることに成功したドイツ政府は目下の所連邦共和国市民に記号,番号を姓名の代りに使用することを検討中とのことだが,どの程度市民側から受け入れられるかは疑問である。
毛沢東を「ケザワ・ヒガシ」と読む小学生はいつの世にも居るかも知れない。しかし,蒋介石を「ショウ・カイ・セキ」と発音しても「チャン・カイ・シェフ」と中国風に呼んでも中国名なら文献に漢字で載っている間は先ず,誤解されないですむ。
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