海外だより
ヨーロッパのリハビリテーション施設—世界理学療法学会に出席し,あわせて欧州諸国のリハビリテーション施設を視察して
西 重敬
1,2
,
松村 秩
3,4
Shigeyuki NISHI
1,2
1神戸大学医学部整形外科
2新須摩病院
3東京リハビリテーション学院理学療法学
4日本理学療法士協会
pp.538-540
発行日 1970年7月25日
Published Date 1970/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904427
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医師の立場から
1.はじめに
かねがね本邦におけるPT,OT,またいわゆる整骨師・柔道整復師・マッサージ師・義肢義足製作業者と医師との関連性や制度について兎角の疑問を抱き,諸先輩の海外見聞記を拝見し,また拝聴するにつけても,このままでは日本は諸外国に立ち後れる一方の様な気がして,一度海外の様子を実際にこの目で見たいと考えていたが,今度表題の会議出席および各地のリハビリテーション施設,整形外科,小児整形外科病院を訪れる機会を得て,欧州諸国の実情の一部を知りえたので,参加日本人17名(整形外科医4名,PT9名,その他リハビリ関係者)よりなる視察団内での意見の交換などにより,日本医療制度の特殊事情と相まつて今後改善されねばならぬ大きな問題を提起したく存じ筆をとつて見た.なお同行した東京リハビリテーション学院の松村氏にお願いしてPTに関する感想文を追加して頂くこととなり,この点紙上を借りて御礼申し上げます.
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