書評
—A. V. Hill 著,若林 勲・津山 千鶴子 訳—科学の倫理的ディレンマ
時実 利彦
pp.485
発行日 1972年4月1日
Published Date 1972/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203104
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この書物は,1922年に筋肉収縮の研究でノーベル賞を受けた世界における生理学の最長老である英国のA.V. Hill教授の"The Ethical Di—lemma of Science and Other Wri—tings"(1960)のなかの論文で,規在のわれわれに関心のある部分をえらんで訳されたものである。
さすがは,高名な生理学者であると同時に,科学全般に対する高い識見と政治に対する深い関心の持主のヒル教授であることが,この書物の内容からはつきり汲みとれる。
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