書評
—太田 邦夫 編集—電子顕微鏡による細胞組織図譜—第6巻 腫瘍
佐野 圭司
pp.482
発行日 1972年4月1日
Published Date 1972/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203101
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電子顕微鏡は正常細胞の構築の解明から,ようやく10数年来病理学検索にほとんどroutineの検査として用いられるようになって来た。ことに分子生物学的なレベルにpatho—genesisの求められる腫瘍の病理学には必要不可欠のものとなりつつある。その意味で本書の刊行はまさに時宜を得たものといえよう。
本書は総論と各論に分かれ,前者では腫瘍の超微形態の一般が,後者では各臓器の腫瘍の所見がのべられている。
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