書評
—Maurice W. Van Allen 著,鬼頭 昭三・室 隆雄 訳—図解 神経学的検査のすすめ方
祖父江 逸郎
pp.410
発行日 1972年4月1日
Published Date 1972/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203091
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神経病は一般に理解しがたいものとして敬遠されがちであつたが最近では神経病に対する関心が次第に高まりつつある。最近臨床神経学も著しい進歩をきたし,その内容も豊富になつてきたが,神経病を理解するための基本はベッドサイドにおける検査を通しての深い観察にあることは今も変らない。したがつて神経病になじむためにはなんといつてもベッドサイドでの検査に習熟することがまず第一に大切であろう。
Van Allen教授のPictorial Ma—nual of Neurologic Testsは神経病を取扱う態度の基本,ベッドサイドでの検査のやり方,その意義についてわかりやすく簡潔に解説しているという点では稀にみる名著である。ことに図解は内容の理解を非常に助けており,親しみをもつて読むことが出来る。
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