書評
—Halmágyi 著—Veränderungen des Wasser- und Elektrolythaushaltes durch Osmotherapeutika—Anaesthesiology and Resuscitaion Vol. 46
涌沢 玲児
1
1岩手医科大学麻酔科
pp.932
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202953
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高張剤の投与は最近適応が拡大され,臨床上種々の疾患に使用される頻度は大となった。
術中,術後の患者を管理する麻酔科医についてもOsmotherapyは脳圧のControl,脳浮腫の予防,利尿等の目的のための有力な武器である。併し使用方法を誤ると時に非常に危険である。私共は以前低体温麻酔下の脳手術時に脳圧Controlの目的でHypertonic Solutionを使用し,心停止を含む重篤な不整脈が誘発され,その原因は循環血液量及び体液組成特に電解質の急激な変動である事を報告しており興味をもって本書を経いた。
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