新刊紹介
Clinical Ophthalmology (in 5 volumes)
清水 弘一
1
1群馬大学
pp.1429
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205559
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眼科の勉強をするのに,どの本を読めば良いのかと若い医局の諸君に訊かれるとき,誰しもすぐには返事ができないものである。個々の分野についての研究書ならもちろんあるのだが,眼科全体にわたる教科書となると一長一短ありで,これだけ読んでおけばまず必要充分な学識が得られるといつた本はなかなか無いものである。Duke-ElderのSystem of Ophthalmologyは別格だが,これとて,巻によつては少々古くなつてきているし,病気の歴史の話など,徹底かつ多岐にわたり過ぎて,「読む」ための本であるように,むしろ「引く」ための本になつているきらいが強いのである。
アメリカなどでの研修医Residentの勉強や,専門医Boardの試験準備などについても事情は同様であり,最新の知識と定説とを網羅した本は今まで無かつたのではないかと思われるが,今回「臨床眼科全書」とでもいうべき"Clinical Ophthalmology"全5巻が現われ,事態が一変した。
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