書評
—日本超音波医学会編—超音波医学—基礎から臨床まで—
島田 信勝
1
1慶応大学医学部外科
pp.36
発行日 1967年1月1日
Published Date 1967/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202159
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最近の日本医学の分野で,目覚ましい,しかも特徴ある発展をくり広げているものとして超音波医学をあげることができる。本医学の進歩はわが国の医学者と電気,音響,物理学者の強力な共同研究に負うところ甚大と聞くが,今日までの貴重な業績の数々はまさに日本医学界の大きな誇りということができよう。
もちろんX線と超音波とはまつたく異なるものであるが,前者は組織の吸収,後者は組織の反射を利用して診断に応用されている点に私は興味を感じ,将来に大きな期待をかけていたが,今回会長名で執筆依頼が発せられ,日本超音波医学会が編集,上梓された"超音波医学"をみると見事な研究組織のもとに所期の成果を収めつつ,さらに目的達成に驀進しつつある姿がうかがわれ,誠に欣快にたえない。今後一層の発展を念願し,需めに応じいささか内容を紹介する次第である。
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