Japanese
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特集 第24回日本脳・神経外科学会・II
シンポジウム:神経再生と移植・4
神経再生
Resuscitation of the central nervous system after the extremely profound hypothermic status.
工藤 達之
1
,
石森 彰次
1
,
服部 光男
1
,
鈴木 晴男
1
,
松山 春郎
2
1慶応義塾大学医学部外科
2慶応義塾大学医学部病理学教室
pp.359-362
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202025
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I.はじめに
神経細胞はアノキシアにきわめて抵抗が弱く,常温では3〜5分間の血流停止により機能を失い,ふたたび回復することはない。われわれは極低体温法により,脳を5〜6℃まで冷却し,血流遮断を6時間以上行なつてのち,復温して機能を回復させることに成功した。これは一種の脳の蘇生Resuscitationであり,将来,脳機能の長期保存を考える場合に,有力な一手段となるであろう。
ここでは脳の蘇生の様相を脳全体の機能の回復を指標としてとらえつつ,脳蘇生の過程に起こる組織変化を追求した。
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