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受傷後の記憶喪失(PTA)平均13日,入院平均7週という重症頭部外傷100例,♂80,♀20。頭蓋骨折63(うち複雑46)で半数がclosedないしblunt損傷。平均34才(6-69)。これ.らを受傷後平均3年で第1回,11年で第2回の遠隔予後調査を行なつた。この間,この頭部外傷が原因で死亡したもの1例のみ。長く入院治療を要したものはないgtraumati¢dy領hasia,脳神経損傷(I,II,VIIIは別)は予後がよいということになる。第1回検査で脳神経損傷65(I:24例,VIII:22例,VI:9例,V(知覚)4例,II:2例など)は第2回検査で52(I:24,VIII:19,VI:2,V:3,II:2など)となつた。spastic weak—nessは第1,回25例(1側16,両側9),第2回4例(1側2,両側2)。CSF漏は第1回2例,第2回ゼロ。Diplopia第1回2例,第2回1。ataxic limbは第1回2,第2回ゼロ。Uemorは第1回2,第2回ゼロ。hemisensory lossは第1回2,第2回ゼロ。dysphasiaは第1回2,第2回ゼロ。尿崩症は1例永続という結果で,それぞれ典型的な症例が解説されている。第1回検査100例中psychoneurotic症状10(disabling 2を含む)で,これは著者らの軽症頭部損傷で40%の発生といちじるしい.コントラストをなした。この10例は第2回検査では4例となりan—xetyとdepressionとが混じた型になつていた。そのうち1例のみ作業.不能になっている。psychiatric症状は第1回検査16例,第2回検査でdementia4例となつた。外傷後てんかん19例で,2年以内に発作発現16。発現5年以後なお痙攣で苦しんでいるもの15例だが,このうち14例は就業した。雇傭・就業という面からは,成人85名のうち10名はtotally disabled。30名はdowngrad—ed。残る45例はoccupational statusに何の故障もなかつた。
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