Japanese
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特集 脳波の電気発生
大脳皮質ニューロンの電気活動と脳波および誘発電位
CORRELATION BETWEEN UNIT ACTIVITY AND EEG IN THE CAT'S CEREBRAL MOTOR CORTEX
梶 鎮夫
1
Shizuo Kaji
1
1新潟大学医学部精神神経科脳研究所
1Dept. of Neuropsychiatry, Institute of Brain Research, Niigata Univ. School of Medicine
pp.254-258
発行日 1963年3月1日
Published Date 1963/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201436
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I.はじめに
脳波あるいは誘発電位と大脳皮質単一ニューロンの電気活動との関連については,LiおよびJasper, Jung, Amassian等多くの人達により興味をもたれ追究されてきた1)。しかしその多くは細胞外記録されたニューロン活動との対応を観察するにとどまつている。細胞内記録法では後シナプス電位等の緩徐な変化も含めてニューロンの膜電位の変動を直接に記録することができる。従つて脳波あるいは誘発電位と皮質ニューロン活動の細胞内記録との関連性について検討するならばより多くの成果が得られるであろうことが期待されるのであるがまだその報告はきわめて少ない2)7)。
私達は猫大脳皮質運動野ニューロンについて,細胞内記録法を試み2),同時に同野皮質表面波を記録し,自発活動および延髄錐体刺激時における皮質ニューロン活動と皮質表面波との関連について検討した。
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