特集 第21回日本脳神経外科学会
学会抄録
IX.生化学
遠藤 辰一郎
1
,
唐橋 善雄
2
,
竹内 宏
2
,
森 昭胤
3
,
壁島 彬郎
4
,
鈴木 悪晴
4
,
中沢 恒幸
4
,
荏原 光夫
5
,
明石 勝禎
5
,
植村 慶一
6
,
尾形 誠宏
7
,
渡辺 三喜男
7
,
木島 滋二
8
,
真期 久
8
,
山本 琢三
8
,
北浦 保智
8
,
湊川 学
8
,
角田 沖介
8
,
村田 夏樹
8
,
石垣 四郎
9
,
赤井 卓三
9
,
新津 勝宏
10
,
高橋 孝
10
,
東 音高
11
Shin-ichiro Endo
1
1福島医科大学外科
2慶大生理
3岡大脳神経外科
4慶大神経科
5東邦大粟津外科
6東邦大第2生理
7神戸中央市民病院外科
8神戸中央市民病院内科
9神戸中央市民病院小児科
10岩医大瀬田外科
11岩医大小児科
1Dept. of Surgery, Fukushima Medical College
pp.162-164
発行日 1963年2月1日
Published Date 1963/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201419
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〔80〕胆汁の痙攣作用とその機制について
高等動物の分泌物,臓器抽出物,体液等を犬大脳皮質運動領または髓液内に与えると,胆汁のみ痙攣を起こす。これは1940年頃当教室から報告している。著者等は犬の胆汁をとり,犬(8〜10kg)のcisterna magnaに投与して間代性痙攣の臨界量(これを1unitと呼ぶ)を求め,原胆汁を32倍(リンガー氏液稀釈)1.0ccであつた。潜時は32分〜80分であるから直接痙攣剤ではなく間接痙攣剤である。そこでこの痙攣量(1unit)の半量(1/2unit)の胆汁に,γ—アミノ酪酸(GABA)を加えて投与すると1/2unitの胆汁に0.01M 1ccのGABAの時最も痙攣を起こしやすい(7例中2例痙攣を起こす)。
1)これにV. B10.05M lcc (V.B1単独の痙攣臨界量は0.1M 1ccである)を加えると全例に起こし得た。
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