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特集 脳の生化学
条件反射による脳内アンモニアおよびアミノ酸代謝の研究
STUDIES ON AMMONIA AND AMINO ACID METABOLISM IN BRAIN BY CONDITIONED REFLEX
塚田 裕三
1
Yasuzo Tsukada
1
1東邦大学医学部第2生理
1Dept. of Physiology, Toho Univ, School of Medicine
pp.453-459
発行日 1962年6月1日
Published Date 1962/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201259
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はじめに
脳内のアミノ酸分布の様相は他の組織に比べ特長あるものであることはすでによく知られている。すなわち脳内には遊離の型で,グルタミン酸,アスパラギン酸,γ—アミノ酪酸(GABA),グルタミン,N—アセチルアスパラギン酸が特に多量に存在し,全遊離アミノNの80%以上を占めている。そして,またグルタミン酸を中心とする酵素系—グルタミン酸脱水素酵素,グルタミン合成酵素,グルタミン分解酵素,グルタミン酸脱炭酸酵素,アミノ基転移酵素などが存在し,旺盛なグルタミン酸の代謝が行なわれていることを考えさせる。
われわれは,このような脳組織でのアミノ酸代謝の特異性と脳機能の関連性につき研究を進めてきた。
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