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まえがき
今日,一般に使用されている抗てんかん剤の主要なものは,化学構造式の上からBarbitur酸誘導体,Hydantoin誘導体,Oxazolidine誘導体Succinimide誘導体,直鎖系誘導体などに分類することができる1)2)。これらの薬物は実験的抗けいれん作用においてもそれぞれ特色をもち,従つて臨床的にも異なつた応用面を開拓していることはよく知られているとうりである。
このうち直鎖系化合物は第1図に示すように,Hydantoin系化合物の開環した型に相当し,その代表的なものはPhenacemide (Phenurone)である。この薬物は精神運動発作に対して他の系統の薬物にはみられないほどの強力な効果を示すこと,種々のけいれん剤に対して強く拮抗すること,すなわちbroad-spectrumをもつことなどの特徴を有するが,反面,比較的著明な副作用(とくに性格変化・肝障害)をきたすことが知られている3)4)。Phenacemideに近似の薬物としてPhenylethylurea, Phenylpropylallophanateも使用されている1)5)。
Acetylpheneturide (Crampol), a new anticon-vulsant, was used to control epileptic seizures in 31 cases. A daily doses were 0.4-1.2g. As to the clinical effects marked or moderate improvements were found in 50% of cases of grand mal and in 60% of psychomotor. No side-effects were seen except of drowsiness and dizziness.
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