Japanese
English
文献
マウスの実験テンカン/膠原病の末梢神経症,他
Experimental epilepsy in the mouse/Peripheral neuropathy in the collagen diseases.,他
Kopeloff, L. M.
,
Kibler, R. F.
,
Rose, F. C.
pp.102
発行日 1961年2月1日
Published Date 1961/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201035
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サルの前中心運動領にアルミナクリームを埋植するとテンカン発作がおこるが,さらに,ある種の金属とペレットまたは粉末として脳内に埋植してテンカンが惹起でぎるようになつた。こうしたサルのテンカンは臨床的に自発的または誘発的にケイレンを伴い,ケイレン剤に対する域値が低くなつている。KopeloffはCF#1系メスマウスを用いてテンカンを惹起することができた。コバルト粉末の脳内埋植が最も強力で,第2週にすでにケイレン剤域値が低下し,2〜10週の間に40〜92.3%の陽性反応がみとめられ,4週に感受性が最も高い。metrazolのみでなく,semicarbazideでも,電気ショックでも同様の結果を得る。ニッケル粉末埋植では自発ケイレンは稀である。metrazolに対して第3週で41.7%の陽性反応がみとめられる。アンチモンの脳内埋植は死亡率が高いので,タルクと混じて,11頭のうち5頭にmetrazol投与に陽性に反応した。アルミナクリームはサルにテンカンをおこすが,マウスにはほとんど発生せしめない。このようにしてマウスに実験的に慢性テンカンを惹起しうることは,テンカンの生理,生化学,病理あるいは治療に貢献することになるであろう。
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