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研究
内頸動脈サイフオン小体について—第1篇解剖学的研究
ABOUT THE SIPHON BODY OF THE INTERNAL CAROTID ARTERY (1)
斎藤 光
1
Akira Saito
1
1東京大学医学部清水外科
1The First Surgical Dept. and Dept. of Neuro-Surgery, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.829-838
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200847
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緒言
Paraganglionという特異の組織を,その最初の発見までさかのぼると,歴史は大部古くなる。即ちHaller1)により,初めて頸動脈小体が認められ頸部交感神経幹のGanglionとして発表されたのが,実に1743年の事である。この頸動脈小体は,その後Andresch2)や(1797),Luschka3)(1862),Arnold4)5)(1865)等により,その名称,組織学的所見,神経支配,特に神経支配について,種々論議研究されて来た。そして現代の知見よりみれば2,3の疑問点はあるものの,初めてA.Kohn6)7)により集大成された。
彼は1900年より,1903年に亘り,くわしくこの組織所見,神経支配,発生更に生理学的機能にまで論を進める一方,かかる組織に対し"Paraga-nglion"という名称を呈示した。
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