Japanese
English
論説
内頸動脈閉塞症
Clinical studies on occlusion of the internal carotid artery
喜種 善典
1
,
山崎 達輔
1
,
青木 秀暢
1
,
板倉 和資
1
,
斉藤 義一
1
Yoshinori KIDANE
1
1鳥取大学医学部脳神経外科
pp.835-845
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205368
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はじめに
内頸動脈閉塞症の原因,病理,臨床症状,治療などについてすでに多くの報告があり,本症の原因のみとりあげると,最も多いのが血管の動脈硬化性変化であり,ついで外傷による閉塞で,その他動脈瘤,腫瘍,梅毒性血管炎,先天性奇型などによる.このように種々原因によつて内頸動脈の閉塞をきたすが,われわれは動脈硬化による内頸動脈閉塞2例,内頸動脈瘤術後の内頸動脈閉塞1例,脳腫瘍術後BAR療法を目的とした内頸動脈canulationによる閉塞2例,頭蓋骨折により急激な頭蓋内圧亢進をおこしたと思われる内頸動脈の偽閉塞1例,両側内頸動脈形成不全2例を経験したので報告し(第1表),さらに個々症例を検討し考察を加える.
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