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あとがき
H
pp.479
発行日 1957年7月1日
Published Date 1957/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200595
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新制大学院制度が発足して,そのうちに新制度による博士が生れ出ようとしている。旧制度による論文博士も存置されているから,なんとかして旧制度が生きているうちに学位をとつてしまおうとする傾向を生じて,最近は寄せられる論文数の多いのが,各誌の実情のようである。本誌もその例に洩れない。論文が多いだけに,投稿者は投稿規定を守つていただきたいと思う。
新制大学院は入学が嚴選されているから,まだ人数は少いが,学生数が少くても,それを対象とした講義は行われる。目下のところ教授者にとつては,それがかなりの負担になつており,必ずしも新制大学院が設置された趣旨に添わないところもあるようだ。過渡期だから止むを得ぬといえば,止むを得ない点もあるだろうが,いずれは新制大学院が主体となる時期がくるのであるから,その教育や指導については,工夫がこらされなければならぬだろう。
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