あとがき

　海外留学からこのほど帰国された笠松章，島薗安雄博士を囲んで，海外における学界の動向を聞く座談会を開催した。御期待を乞う。

　今年は4月に医学会総会があり，珍しく多数の外国人学者の来訪があり，特別講演を飾つた。自然科学はインターナシヨナルな視野が要請されるが，特に医学においてはその感が深い。その意味で国境のない学問の領域での交流は望ましい。今年はその段階を更に一歩進めたようだ。世界的視圏の中でなければ，昨日の知識は今日に通用しない医学の分野では研究が進められないであろう。