Japanese
English
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最新ツベルクリンの家兎大槽内注入による視神經交叉部附近蜘網膜及び視神經のアレルギー性變化に就て
Histological Studies on Allergic Reaktion in optic-chiasmatic Arachnoidea and Optic Nerv of Rabbits Injected into Cisterna Cerebellomedullaris with Newest Tuberculin.
赤松 二郞
1
Akamatsu Jiro
1
1倉敷中央病院眼科
1Kurashiki central Hospital
pp.252-258
発行日 1949年7月1日
Published Date 1949/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200046
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第1章 緒論
腦外科方面に於て視神經交叉部蜘網膜炎なる症候が發見され,之に内科的處置を加える事によつて視神經の機能が恢復する事實が報告されて以來,此の蜘網膜の異常と視神經の機能障碍との關係は眼科學領域に於ける一つの重要な問題として取り上げられるに至つた。又該膜の變化が從來眼科で原因不明として取り扱われた。一部慢性或は急性球外視神經炎に於て屡々發見される事實も明かにされるに至つて,屡々該膜の病理は興味の中心となつて來た。
私共の臨床(井街)は豫ねてより此の蜘網膜炎の病理學的研究を企て,手術によつて得た材料に就ての組織學的検索に並行して,動物實驗により各種の有機,無機或は細菌毒素が蜘網膜及び視神經に如何なる障碍作用を呈するかに就ての實驗が試みられて來た。
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