臨床實驗
山羊の半溶血或は赤血球の家兎大槽内反復注入による視神經交叉部附近蜘網膜及び視神經のアレルギー性変化に就て—〔附〕球外視神経炎の原因としてのアレルギー性網膜炎の意義
赤松 二郞
1
1倉敷中央病院眼科
pp.74-78
発行日 1950年2月15日
Published Date 1950/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200531
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第1章 緒論
我々の臨床に於てはかねてより視神経交叉部附近蜘網膜の変化が視神経の変化特に其の機能障碍の原因になるか否かに就て実驗的研究を試みて來た.而して我々はさきに最新ツベルクリン或は大腸菌毒素を家兎大槽内に反復注入する事によの交叉部附近蜘網膜にアレルギー性変化が起り同時に視神経にも中隔組織の炎症と共に神経纎維のMarchi変性が起る事を証明した.本報に於ては更に家兎大槽内に山羊の半溶血或は赤血球等を反復注入する事により交叉部附近蜘網膜及び視神経にアレルギー性反應を起す事が出來たので茲に報告する.
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