Japanese
English
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先天性腦脱の5例
Encephalocele Report of five cases
淺野 芳登
1
Asano, Yoshinori
1
1京都大學醫學部外科教室
1Medieal Dept Kyoto Univ
pp.206-211
発行日 1949年5月1日
Published Date 1949/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200037
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緒言
先天性腦脱の成因に就ては,v. Recklingha-usen及Muscatelloは解剖學的見地から,中胚葉性頭蓋原基の發育阻害によつて先づ骨缺損が原發し,そこへ二次的に腦脱を生ずるのであると説明し,反之v. Monakow. Erunst, Exner.等は胎生學的方面から,腦脱は腦管の發育異常によつて原發性に起るもので,骨缺損は二次的のものに過ぎないと主張している。何れにしても本症は胎生時の極く初期に發生する所の一種の先天性畸形であって,後天的に發生する所謂外傷性腦脱とは成因上劃然と區別さるべきものである。
我々は最近本症の5例を經驗したので茲に報告することとした。
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