Japanese
English
脳・脊髄のMRI画像アトラス
拡散強調画像が診断に有用であった脳膿瘍の1例
Usefulness of Diffusion-weighted MRI for Diagnosis of Brain Abscess
田口 芳治
1
,
高嶋 修太郎
1
,
箭原 康人
1
,
菊川 哲英
1
,
道具 伸浩
1
,
田中 耕太郎
1
Yoshiharu Taguchi
1
,
Shutaro Takashima
1
,
Yasuhito Yahara
1
,
Tetuhide Kikukawa
1
,
Nobuhiro Dogu
1
,
Kotaro Tanaka
1
1富山大学医学部附属病院神経内科
1Department of Neurology, Faculty of Medicine, Toyama University
pp.450-452
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100177
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症 例 63歳,男性
既往歴・家族歴 特記事項なし。
現病歴・臨床経過 1993年よりパーキンソン病に対し当科外来で加療を受けていた。パーキンソン病の状態はwearing-offがありYahr stage 4で,食事に際し時々誤嚥を認めることがあった。2005年7月6日頃より39℃の発熱と咳,喀痰が出現するようになった。市販の感冒薬を服用していたが,改善しないため7月13日当科に入院した。入院時身体所見では体温37.5℃と上昇し,呼吸音は右下肺野で減弱し,coarse crackleを聴取した。神経学的所見では意識は清明であったが,仮面様顔貌で寡動を認めた。筋強剛は軽度で振戦はなかったが,四肢と体幹にdyskinesiaを認めた。また,両下肢筋力低下のため歩行は困難であった。
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