動き
「第17回日本精神科診断学会総会」印象記
平島 奈津子
1
1昭和大学医学部精神医学教室
pp.338-339
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904517
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第17回日本精神科診断学会総会が1997年11月14,15日の2日間にわたって,日本大学会館大講堂(東京)で開催された。
日本精神科診断学会は,1981年に発足した精神科国際診断基準研究会が1992年に学会に移行したものである。本学会の前身である研究会は,我が国に国際診断基準を導入すべく,その検討と研究を主軸としてきた。本学会も設立当初はその流れを汲み,国際診断基準に関する研究が主要なものとなっていたが,国際診断基準が普及し,臨床場面で用いられるようになった現在,学会々員の関心は国際診断基準だけにとどまらず,精神科診断に関する幅広い領域に向き始めている。そのような近年の動向を背景にして,今年度の学会総会は日本大学の小島卓也会長のもと,「精神科診断に関する幅広い研究を討論する場」として位置づけられて開催された。
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