動き
「第92回日本精神神経学会総会」印象記
遠藤 俊吉
1
1日本医科大学精神医学教室
pp.1008-1009
発行日 1996年9月15日
Published Date 1996/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904180
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第92回日本精神神経学会は,札幌医科大学精神医学教室・高畑直彦教授を会長(小片基副会長)に1996年5月22日から3日間,札幌市文化会館において開催され1,300名近い会員が参加した。北海道での開催は1981年以来15年ぶり3回目である。同会館は植物園近くの落ち着いた雰囲気の場所にあり,大・小ホールを含め5つの会場を使用し,発表はすべて口演により行われた。
今回は,「多様な認識の地平―精神医学・医療の新たなる展開を求めて」の基本テーマのもと,特別セミナーと公開および国際公開セミナーを含む精神医学の様々なトピックスについて13ものセミナーが行われたことが大きな特徴であった。シンポジウムは従来と同様に精神医療やその体制における今日的課題を中心に5つが組まれていた。また,これも従来と同様シンポジウム関連演題が多かったようであるが,それらを含め一般演題は300題を上回りかなりの盛況であった。プログラム編成にも工夫がこらされていて,シンポジウムと関連演題あるいはセミナーと一般演題,さらにセミナーとシンポジウムが上手に連動され,1領域のものは最小限の移動で連続して聴講することができ大変便利であった。
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