シンポジウム スーパービジョンとコンサルテーション—地域精神医療の方法
【パネル・ディスカッション】スーパービジョンとコンサルテーション
皆川 邦直
1
,
柏木 昭
2
,
鑪 幹八郎
3
,
宮本 真巳
4
,
鈴木 純一
5,6
1東京都精神医学総合研究所
2淑徳大学社会学部
3広島大学教育学部
4横浜市立大学看護短期大学部
5海上寮療養所
6現,川越同仁会病院
pp.887-893
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904388
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■スーパービジョンを語れる時代
司会(鈴木) 大変豊富な内容で,それぞれの分野のディスカッションがなされましたので,短い時間で十分な議論は難しいかと思いますし,質問も大変たくさんいただきましたので,全部に触れることはできないかもしれません。できるだけ質問にお答えし,それをバネにしながらディスカッションを進めさせていただきたいと思います。最初に,発表なさった先生方からの付言,あるいは感想などをお聞きしたいと思います。
皆川 柏木先生,鐘先生,宮本先生のお話を聞いていて思ったのは,私が医学部の学生であった20何年か前には,それぞれのお立場から,このようなお話を聞くことはできなかったなということです。つまり,日本ではこの20何年間の間に,それぞれの領域での専門家が確実に育ってきている。今後,それぞれの領域の専門家が育っていき,仲間を増やしていけるようなゆとりを,行政が精神医療に与えてくれればいいなあという思いを持ちました。
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