動き
「第3回多文化間精神医学ワークショップ」印象記
鈴木 満
1,2
1岩手医科大学神経精神科学教室
2英国神経研究財団日本支部
pp.444-445
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904091
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多文化間精神医学会は創立後3年を迎え,会員数はすでに200名を大きく超えるという。この学会は,総会とワークショップを年に1回ずつ開催してきたが,先行したのはワークショップのほうである。ワークショップは学会員だけでなく,一般市民の参加を認めている。日本国内の外国人登録者が人口の1%に達しようとする時代の要請に応えるがごとく生まれた学会は,誕生の時から風通しが良い。それでいて学術的かつ中立的であろうとする姿勢は,ポスト団塊世代を中心とする運営委員たちのバランス感覚によるものであろうか。
神戸での第1回,横浜での第2回ワークショップに続き,第3回多文化間精神医学ワークショップは,9月9日倉敷市の美観地区に隣接する芸文館で開催された。前半は「多文化の中の女性とこころ」と題するシンポジウム,後半は井上ひさし氏による特別講演であった。シンポジウムの内容を反映してか参加者の7,8割が女性であった。
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