Japanese
English
研究と報告
感情障害の10年後転帰
Long Term Outcome of Affective Disorders
太田 有光
1
Arimitsu OTA
1
1昭和大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry, Showa University School of Medicine
キーワード:
Affective disorders
,
Course
,
Long-term outcome
,
Global Assessment Scale
,
Remission
Keyword:
Affective disorders
,
Course
,
Long-term outcome
,
Global Assessment Scale
,
Remission
pp.967-974
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903950
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【抄録】感情障害159症例の10年後転帰を,分裂病,神経症症例を対照として調査した。電話または直接面接によって評価が可能であった症例は,感情障害44例,分裂病23例,神経症34例であり,経過中に再燃,再発は認めたとしても,調査時に寛解に達していた感情障害症例は29例(65.9%)であり,神経症23例(67.6%)とほぼ同程度で,分裂病6例(26.1%)よりは著明に良好であった。感情障害の中では,初診時,大うつ病反復性,双極性障害と診断されたものが寛解に至りやすい傾向にあった。また,初診時,大うつ病単一エピソードと診断された症例の転帰が良好であることの予測要因として女性,発症6か月前までの3年間の就業期間が長い,病相発現前の平均GAS得点が高いことが指摘された。
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