Japanese
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研究と報告
アレビアチン®の[末]から[細粒]へ変更する際における投与量の変換率の検討
Investigation of Conversion Ratio with Preparation Change from Aleviatin® (powders) to Aleviatin® Fine Granules
武藤 福保
1
,
谷内 弘道
1
,
鎌田 隼輔
1
,
布村 明彦
1
,
直江 裕之
1
,
松本 三樹
1
,
千葉 茂
1
,
宮岸 勉
1
Fukuyasu MUTOH
1
,
Hiromichi TANIUCHI
1
,
Shunsuke KAMATA
1
,
Akihiko NUNOMURA
1
,
Hiroyuki NAOE
1
,
Miki MATSUMOTO
1
,
Shigeru CHIBA
1
,
Tsutomu MIYAGISHI
1
1旭川医科大学精神医学教室
1Department of Psychiatry and Neurology, Asahikawa Medical College
キーワード:
Phenytoin
,
Seizure
,
Epilepsy
,
Bioavailability
,
Change of dosage form
Keyword:
Phenytoin
,
Seizure
,
Epilepsy
,
Bioavailability
,
Change of dosage form
pp.639-644
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903890
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【抄録】phenytoin(PHT)服用中の27例のてんかん患者(18〜75歳,男性11例,女性16例)について,末から細粒への剤形変更に伴う薬物血中濃度および発作頻度の変化を検討した。剤形変更前のPHT末の投与量は平均4.25mg/kg/日であった。PHT細粒の投与量を末の60ないし65(平均61)%に設定した結果,血中濃度を測定しえた26例のPHTの平均血中濃度は9.28μg/mlから3.50μg/mlに低下し,血中濃度-投与量比の平均は2.15から1.29に低下した。また,過去1年以内に発作がみられた症例では16例中8例(50%),全対象27例中でも10例(37%)で発作頻度が上昇した。
PHTの血中濃度を剤形変更前の数値に近づくように調整した9例のPHT細粒の投与量は未の68ないし95(平均87)%であり,9例中8例は80%以上であった。したがって,血中濃度を維持するためには,PHT細粒の投与量は未の80%以上が望ましいと考えられた。
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