長時間の同一姿勢（坐位）保持後に横紋筋融解を来した精神分裂病の1例

A Case of Schizophrenia with Rhabdomyolysis after Taking a Long-time Unnatural Posture

　横紋筋融解症は，筋の挫傷や労作，虚血，全身性ウイルス感染，低カリウム血症，糖尿病性アシドーシス，急性薬物中毒などの様々な原因によって生ずることが知られている^4）。臨床症状としては罹患筋の脱力，疼痛，褐色尿を呈し，高CK血症，高ミオグロビン尿症を伴い，急性腎不全に陥る症例も認められる^2,3,5,7）。今回我々は，長時間の同一姿勢（坐位）保持後に横紋筋融解症を来した精神分裂病の1例を経験したので報告する。