動き
「第12回青年期精神医学交流会」印象記
齊藤 万比古
1
1国立精神・神経センター国府台病院精神科
pp.442-443
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903865
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1994年11月26日,新大阪駅からほど近い日本シェーリング本社講堂において第12回を数えるに至った青年期精神医学交流会が人見一彦担当世話人をはじめとする近畿大学医学部精神神経科の先生たちの運営によって開催された。この交流会は青年期精神医学の分野で活躍している若手の精神科医や心理療法家が臨床的活動の成果を症例検討の形で比較的気軽に発表することのできる場として知られている。この分野に関心を持つ初心者からベテランまで各年代・各分野の専門家が裃を脱ぎ,垣根を取り払って,気楽に日頃の臨床経験や研究の成果を議論し合うことにこの会の主要な意義はあるのだろう。
今回の会で発表された演題の数は13で,1演題につき発表20分,討論10分の計30分が当てられており,ほどよい長さと深さの議論ができる時間的枠組であったように思われた。13の演題は4つのセッションと,「“自閉症”の青年期」と題したミニ・シンポジウムに分けて行われた。ここでは,それぞれのセッションの印象に残った議論をたどってみたい。
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