動き
「日本精神・行動遺伝学研究会」印象記
米田 博
1
1大阪医科大学神経精神医学教室
pp.886
発行日 1994年8月15日
Published Date 1994/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903719
- 有料閲覧
- 文献概要
第2回日本行動遺伝学研究会は,大阪医科大学神経精神医学教室堺俊明教授を会長として,1994年3月26日,豊中市の千里ライフサイエンスセンターで開催され,約90名の出席者があった。
本研究会は,会則にあるように精神医学,行動医学の領域における遺伝学的研究の推進を目的としている。ことに最近めざましい発展を遂げている分子生物学が,精神医学や行動遺伝学の領域にも強力な研究手法として取り入れられるようになり,世界的に多くの重要な知見が報告されている。そこで精神科遺伝学の世界会議が1989年より隔年に開催されるようになり,昨年第3回の学術集会がアメリカ合衆国ニューオリンズで開催されている。このような動きの中で,我が国でもこの分野の研究会の開催が望まれるようになり,1992年5月,30名足らずの出席者ながら行動遺伝学研究会として初めての研究会を,大阪医科大学神経精神医学教室堺俊明教授を中心に開催した。昨年は世話人会を発足し,日本行動遺伝学研究会として第1回の研究会を東京医科歯科大学融道男教授を会長に東京医科歯科大学特別講堂において開催した。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.