動き
「第1回日本精神保健政策研究会」印象記
松下 昌雄
1
1帝京大学精神神経科
pp.790-791
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903284
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1993年7月の精神保健法の見直しにあと約1年少々と迫った本年1月25日に,「日本精神保健政策研究会」の第1回研究会が東京(神田駿河台・全電通ホール)で開催された。研究会に先立って,当日午後2時より発会式兼第1回総会(議事)が開かれ,役員に秋元波留夫会長,島薗安雄,懸田克躬,南裕子副会長,加藤伸勝運営委員会委員長などが選出された。なお,事務局は東京医科歯科大学難治疾患研究所社会医学部門内(事務局代表・山上皓)に置かれた。
総会議事に引き続いて第1回研究会が開かれ,まず島薗安雄副会長の司会で,秋元波留夫新会長(共同作業所全国連絡会顧問)の基調講演「精神保健政策の基本課題」が行われた。演者は,アメリカ,ドイツの例を詳細に引用しつつ精神保健政策は国家的優先課題である旨を強調し,さらにリハビリテーションの諸問題について熱弁を振われたあと,具体的提言として,1)精神保健にかかわる国家予算の増額,2)精神保健と福祉を統合した法の整備,3)“中央精神保健審議会”の設置を強く要請された。
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