Japanese
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特集 精神医学と生物科学のクロストーク
精神分裂病の眼球運動
Exploratory Eye Movements in Schizophrenic Patients
小島 卓也
1
,
松島 英介
2
Takuya KOJIMA
1
,
Eisuke MATSUSHIMA
2
1日本大学医学部精神神経科学教室
2東京医科歯科大学神経精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Nihon University School of Medicine
2Department of Neuropsychiatry, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
Exploratory eye movements
,
Disturbance of visual cognition
,
Schizophrenia
Keyword:
Exploratory eye movements
,
Disturbance of visual cognition
,
Schizophrenia
pp.579-585
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903671
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■はじめに
「眼は口ほどにものを言う」と諺にあるが,これは視線やその動きが心の状態を敏感に反映することを物語っている。人間がものを見る場合,対象が網膜に映し出されるが,形や色彩を鮮明に知覚するためには網膜上の中心窩付近,視角にして約2.5度に像を結ばなければならず,眼球を素早く回転させる必要がある。したがってこの注視点の動きを記録することにより,分裂病者の精神内界や視覚性の認知機能障害の特徴を客観的に把握できると思う。
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