Japanese
English
研究と報告
英国と日本の不安障害の治療の比較—質問紙による予備的研究
Comparison of Treatment of Anxiety Disorder between UK and Japan
藤田 憲一
1
,
古賀 良彦
1
,
竹内 博人
1
,
武正 建一
1
Kenichi FUJITA
1
,
Yoshihiko KOGA
1
,
Hiroto TAKEUCHI
1
,
Ken-ichi TAKEMASA
1
1杏林大学医学部精神神経科学教室
1Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, Kyorin University
キーワード:
Treatments for anxiety disorder
,
Comparison between UK and Japan
,
Benzodiazepine dependence
,
Antidepressant
,
Behavioural therapy
Keyword:
Treatments for anxiety disorder
,
Comparison between UK and Japan
,
Benzodiazepine dependence
,
Antidepressant
,
Behavioural therapy
pp.1167-1174
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903547
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
【抄録】 不安障害の治療につき日英の精神科医にcase vignetteを含む質問紙により調査を行い,以下の結果を得た。
(1)日本では不安障害のいずれの下位カテゴリーについても薬物が治療の中心となっており第一選択とされる率が高く,特にBZsが用いられる頻度が非常に高かった。1回の診察時間は30分以下のものが非常に多く,治療の間隔は2週以下のものがほとんどを占めた。(2)英国では第一選択に薬物が用いられることが少なく,行動療法,認知療法,家族療法が治療の中心となっていた。また不安障害の各カテゴリーごとに選択される治療が異なっていた。薬物は抗うつ薬が用いられることが多く,BZsは極めて少なかった。診察時間は30分を超えるものが多く,治療間隔も2週を超えるものが多かった。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.