整形外科philosophy
整形外科の研修と認定医―リウマチ科・リハビリテーション科の標榜科発足にあたって
三浦 隆行
1
1中京大学保健センター
pp.1037-1040
発行日 1996年9月25日
Published Date 1996/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901990
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●リウマチ科・リハビリテーション科の標榜科発足に際して
手元に「整形外科のかかえる問題点」と題した一文があります.私が整形外科学会の理事長を勤めさせていただいていた1988年当時に,理事・評議員の方々,また会員の皆様に理事長としての考え方をお知らせしたいと書いた原稿です.その当時,リウマチ学会との話し合いにより,整形外科学会のリウマチ登録医をリウマチ学会の認定医とし,リウマチ登録医制度は発展的に解消させることが重要なテーマでありました.山本担当理事らのご努力により「リウマチ学会としての対象疾患はいわゆる膠原病に限ること,経過処置として整形外科学会のリウマチ登録医はリウマチ学会に入会して所定の手続きをとれば,リウマチ学会の認定医として認められる」が了解されて,この問題はほぼ解決できるところまで話し合いは進んでいました.しかし私の不徳の致すところ,リウマチ登録医のリウマチ学会認定医との統合には臨床整形外科医会の反対が強く,今一歩のところで話し合いは中断せざるをえなくなり,現在に至ってしまいました.
またこの時期には,リハビリテーション学会の認定医制度が発足し「整形外科学会でもリウマチ学会に対する対応と同様に,リハビリテーション登録医を発足させるべきである」との意見があり,理事会のテーマとして取り上げられました.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.