Japanese
English
特集 不安の病理
不安の精神薬理
Psychopharmacology of Anxiety
木内 祐二
1
,
融 道男
2
Yuji Kiuchi
1
,
Michio Toru
2
1昭和大学医学部第二薬理学教室
2東京医科歯科大学医学部神経精神医学教室
1Department of Pharmacology, School of Medicine, Showa University
2Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, Tokyo Medical and Dental University
pp.1327-1333
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903164
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■はじめに
benzodiazepine(BZ)系抗不安薬が臨床に導入されて以来30年が経ち,現在では抗不安薬は精神科領域に限らず最も頻用される薬物の1つになった。不安,ストレス,あるいは疾患としての不安障害の生物学的研究は神経化学的検討が困難であったが,BZ系抗不安薬の登場と,BZの作用部位であるγ-アミノ酪酸(GABA)/BZレセプターの分子生物学的研究の成果と,5-HT系抗不安薬をはじめとする非BZ系抗不安薬の開発などにより不安の研究に新たな発展がみられた。不安の精神薬理に関するこうした最近の研究の動向をGABA,5-HT,noradrenaline(NA)神経系を中心にまとめてみたい。
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