Japanese
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資料
妊産婦の睡眠障害に関する調査研究
Study on the Sleep Disturbances during Pregnancy
川原 隆造
1
,
杉原 千歳
2
,
桑井 徹
1
,
田中 雄三
1
,
高田 進
1
,
小林 春彦
1
Ryuzo Kawahara
1
,
Chitose Sugihara
2
,
Tooru Kuwai
1
,
Yuzou Tanaka
1
,
Susumu Takada
1
,
Haruhiko Kobayashi
1
1鳥取大学医学部神経精神科
2鳥取大学医療技術短期大学部看護学科
1Department of Neuro-psychiatry, Tottori University Faculty of Medicine
2Department of Nursing, College of Medical Care Technology, Tottori University
pp.775-780
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903085
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■はじめに
妊娠中の精神障害は産後に比べ頻度も少なく4,14),社会生活に大きな支障はないとされていることから,妊娠中の精神障害に関する報告は少ない8)。さらに,妊娠中の睡眠に関する調査研究はほとんど皆無に近い。しかし,妊娠中にも意欲の低下・嗜好の変化・感覚の過敏性・睡眠障害などが認められており1),睡眠ポリグラフィー的研究で妊娠後期の著明な睡眠障害を指摘した報告がある7)。母性の精神保健の上からも妊娠中の睡眠障害について検討することは重要であるように思う。
今回,従来あまり注目されてこなかった妊娠中の睡眠障害の実態を把握して,妊娠各週数における睡眠に関する問題点を知る目的で調査を行った。若干の知見を得たので,その概略を報告し,妊産婦の睡眠障害に関する問題点について検討したい。
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