Japanese
English
紹介
Amentia追悼—古き肖像写真に寄せて
Erinnerung an den Terminus “Amenita”: Porträts der psychischen Kranken in der Jahrhundertwende
伊東 昇太
1
,
白井 麻理
1
Shota Ito
1
,
Mari Shirai
1
1昭和大学藤が丘病院精神神経科
1Psychiatrische Abteilung des Spitals Fujigaoka, Showa-Universitat
pp.101-106
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902781
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「『Amentia』という言葉はギリシヤ・ローマの古代そして文芸復興期の文献で精神障害の表示に出ていて,その後においても広く使われた。古いラテン語に由来し,理性の欠落,無分別あるいは狂気をさす。その類縁語がDementiaであることは周知で…」とPauleikhoffら7)はいっている。この通りであるが,今日のDementiaの羽振りのよさに比べてAmentiaはまさに「かやの外」と形容できる。
すなわち教科書で片隅に追われ,思考散乱Inkohärenz,当惑Ratlosigkeitと常同的説明でやっとこの術語は呼吸が許されているといえる。そして英米圏で精神遅滞の呼称に使われている,と判で捺された記述がもっぱらである。
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