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私のカルテから
PTSDの特徴を持った遷延性うつ病の1症例
A Case of Prolonged Depression with PTSD Symptoms
森岡 洋史
1
,
赤崎 安昭
2
,
前田 芳夫
1
Hirofumi MORIOKA
1
,
Yasuaki AKASAKI
2
,
Yoshio MAEDA
1
1鹿児島大学保健管理センター
2鹿児島大学医学部神経精神医学教室
1Health Service Center of Kagoshima University
2Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, Kagoshima University
pp.1030-1031
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902715
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- Abstract 文献概要
苦痛な職場の人間関係から解放されたことが荷下ろし状況となり,うつ病を発症した1女性例を経験した。本症例は,その後,心的外傷後ストレス障害(以下PTSD)的症状も加わってうつ病が遷延した。PTSDの発症には,外傷体験の大きさだけでなく,個体の持つ脆弱性や環境要因など多くの因子について考慮すべきであるといわれている2)。本症例の特徴的な発症経過について若干の考察を加えて報告する。
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